2008年03月07日
『三国志諸葛孔明』石ノ森章太郎
うむ、演義ベイスで蜀贔屓。小学生が読む歴史漫画のノリで、三国志入門編としてはいいかもしれない。夏侯惇が隻眼ではない、長坂坡並びに子龍一身これ胆なりがカット、周瑜・陸遜が悪人面、何故か水軍を極める蔡瑁、[广龍]統の連環の計、赤壁が淡泊、定軍山で法正の手柄横取り、関羽が1頁で敗死、などなど突っ込み処満載ですが、長大な物語を二百頁余に収めた努力と、国民的巨匠ならではの読み易さを評価しなければならないでしょう。
最後の頁にある杜甫の詩を載せて、此の稿を閉めます。
蜀相
丞相の祠堂 何処にか尋ねん
錦官城外 柏 森森
[土皆]に映ずる碧草 自ずから春色
葉を隔つる黄[麗鳥] 空しく好音
三顧 頻繁なり 天下の計
両朝 開済す 老臣の心
出師 未だ捷たざるに身先ず死し
長へに英雄をして涙襟を満たしむ






