2008年03月16日

『グミ・チョコレート・パイン』チョコレート編  4

大橋賢三は黒所高校二年生。周囲のものたちを見返すために、友人のカワボン、タクオ、山之上らとノイズ・バンドを結成する。一方、胸も大きく黒所高校一の美人と評判の山口美甘子もまた、学校では「くだらない人たち」に合わせてふるまっているが、心の中では、自分には人とは違う何かがあるはずだと思っていた。賢三は名画座での偶然の出会いから秘かに想いをよせていたが、美甘子は映画監督の大林森にスカウトされ女優になることを決意し、学校を去ってしまう…。―賢三、カワボン、タクオ、山之上、そして美甘子。いまそれぞれが立つ、夢と希望と愛と青春の交差点!大槻ケンヂが熱く挑む、自伝的大河小説、感涙の第2弾。

 漸く、チョコレート編を読み終わりました。

 感情移入出来るか出来ないか、または語り手の大槻ケンヂを知っているか知らないかで、全く読後感が異なると思います。暗い暗い中高時代を送った俺はドップシ嵌った方です。

 「チ・ヨ・コ・レ・エ・ト」と一番長い分、同じ人種である賢三と美甘子の差が恐らく一番開く巻だと思います。語り手入り交じってのギャグの応酬と登場人物の心理描写に心を配られているので、もっと細部を照らしてほしいという気もしますが、有頂天やら人生(後の電気グルーヴ)やら筋肉少女帯やら三柴江戸蔵やらのバンドの描写に此の上無くリアリティーが籠っているのは筆者ならばこそでしょう。
ホッと息をつき、そして賢三はまた、ポコチンを握りしめた……。
で終わるので、パイン編はどう展開するのか、キャプテン・マンテル・ノーリターンはどうなるのか、賢三と美甘子が分かり合える時はあるのか、などなど妄想が膨らみます。明日書店に行って買おうッと。

グミ・チョコレート・パイン チョコ編 (角川文庫)

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